マレーシア・イスラム美術館　探訪記

2025年2月28日

美しきイスラム美術の世界へ！
マレーシアの首都クアラルンプールにひっそりと佇む、マレーシア・イスラム美術館。

東南アジア最大のイスラム美術館として知られるこの場所で、初めてイスラム美術に触れ、思いがけない感動に出会うことになりました。

こんにちは、Jakeです。

今回は、1年ほど前に行った世界有数のイスラム美術コレクションを誇るマレーシア・イスラム美術館を訪れた体験をお届けします。美術館の歴史や建築、展示物の見どころなどを詳しくご紹介します。

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マレーシア・イスラム美術館とは

マレーシア・イスラム美術館は、1998年に開館した、イスラム美術に特化した美術館です。国立モスク（マスジッド・ネガラ）からほど近い場所に位置しています。

美術館の建物自体も、イスラム建築の様式を取り入れた美しいデザインで、訪れる人々を魅了しています。展示スペースは12のギャラリーに分かれており、イスラム世界の様々な地域の美術工芸品が展示されています。

美術館情報

マレーシア・イスラム美術館
Islamic Arts Museum Malaysia

住所：Jalan Lembah, Tasik Perdana, 50480 Kuala Lumpur

アクセス：LRTマスジット・ジャメ駅またはパサール・セニ駅から徒歩約10分、Grabはクアラルンプール市内から約15分
開館時間：9:30～18:00
休館日：無休（Hari Raya PuasaとHari Raya Hajiの祝日は休館）
入場料：大人RM20、子供RM10（6歳以下は無料）
多言語対応:：英語、マレー語、中国語、日本語のオーディオガイドがあります。

マレーシア・イスラム美術館の庭園は、緑豊かで美しく整備されており、散策するのに最適です。周辺の景観も素晴らしく、クアラルンプールの街並みを一望することができます。

周辺情報

マレーシア・イスラム美術館周辺には、観光スポットやレストラン、カフェなどがたくさんあります。

おすすめの散策コースは、マスジット・ジャメ駅からスタートし、ムルデカ広場、セントラルマーケットを経由して、マレーシア・イスラム美術館に到着するコースです。

展示物のご紹介

マレーシア・イスラム美術館の常設展示では、イスラム世界の美術工芸品、イスラム書道、コーラン写本、イスラム建築模型、武器、武具、コイン、貨幣など、様々な展示物を見ることができます。その中でも、特に印象に残ったのは、以下の2つの展示物です。

コーラン

様々な時代のコーラン写本が展示されており、その美しさに圧倒されました。装飾写本や豆本など、様々な種類のコーランがあります。コーランの製法や素材に関する展示もあり、イスラム文化におけるコーランの重要性を改めて感じることができました。コーランは、イスラム教徒にとって最も神聖な書物であり、その美しい文字や装飾は、信仰心の表れと言えるでしょう。

イスラム装飾品

宝石、アクセサリー、衣装、テキスタイル、生活用品など、様々な種類のイスラム装飾品が展示されています。これらの装飾品は、イスラム社会における美意識や生活様式を反映しており、見ているだけで当時の人々の暮らしが目に浮かぶようです。イスラム社会では、装飾は単なる美しさだけでなく、信仰や権威の象徴としても用いられてきました。

Jakeさんの体験談

アメリカの大学ではルネッサンス時代の美術を学んだことがありますが、まるで異世界に迷い込んだかのような感覚に包まれました。イスラム世界の様々な地域から集められた美術品のすごさに圧倒されました。

特に印象的だったのは、様々な時代のコーラン写本のコレクション。金色の文字で丁寧に書き記された大きな写本から、手のひらに収まるような愛らしい豆本まで、その種類の豊富さに目を見張りました。

一つ一つの写本に向き合っていると、そこには単なる書物以上の存在を感じます。イスラム教徒にとって最も神聖な書物であるコーランを、これほどまでに美しく装飾し、大切に伝えてきた人々の思いが、時を超えて伝わってくるようでした。

コーランの後に目を奪われたのは色とりどりのイスラム装飾品の数々。宝石やアクセサリー、絢爛たる衣装、繊細な模様が織り込まれたテキスタイル、そして日々の暮らしの中で使われていた生活用品まで、その種類は実に多彩です。

特に印象深かったのは、幾何学模様を基調とした装飾の数々。イスラム美術では人物や動物をモチーフとした図像表現を避ける傾向にありますが、その制約の中から生まれた抽象的な文様の美しさは、現代のデザインにも通じるものがありました。

それらの装飾品を眺めていると、遠い時代のイスラム社会で暮らした人々の生活が、まるで目の前に広がるかのようです。装飾は単なる飾りではなく、信仰や権威の象徴として、また日々の暮らしに潤いを与えるものとして、重要な役割を果たしていたのでしょう。

まとめ：新たな発見の場所として
マレーシア・イスラム美術館は、イスラム美術の美しさと奥深さを堪能できる、まさに至宝の場所でした。展示品の数々は、イスラム文化における美意識の高さを雄弁に物語り、同時に普遍的な美の存在を感じさせてくれます。マレーシア・イスラム美術館は、イスラム文化に興味がある人はもちろん、そうでない人にもおすすめできる美術館です。