マレーシア教育移住の願望と現実

マレーシア教育移住の願望と現実

教育移住前に知っておきたいこと
マレーシア教育移住は、お子さんの教育の選択肢を広げ、ご家族にとっても新たなライフスタイルを築くチャンスになります。しかし、実際に移住するとなると、ネットや体験談では伝わりにくい現実もあります。

今回は、マレーシア教育移住の願望と現実を整理し、成功のためのポイントをお伝えします。

こんにちは、Jakeです。

マレーシアに教育移住を考えている方は、ネットで様々な方法を見ていると思います。しかし、実際にマレーシアで生活をし、子どもが学校に通うと「思っていたのと違う!」ということは度々あります。

願望と現実の両面から、等身大の教育移住についてじっくりお話ししていきます。

目次

インターナショナルスクールの教育環境

願望:世界基準の教育を受けさせたい!

世界基準の教育を受けられるのが、マレーシアの大きな魅力です。イギリス式やIB、アメリカ式など、様々なカリキュラムから選べますし、英語はもちろん、マレー語や中国語にも自然に触れられる環境があります。特に興味深いのは、教室の中で繰り広げられる自然な異文化交流。インド系の友達と一緒に算数の問題を解いたり、中国系の友達と理科の実験をしたり。そんな日常的な交流を通じて、お子さまは自然と多様性を受け入れる力を身につけていきます。

授業スタイルも日本とは大きく異なります。例えば、小学校の理科の授業では、「なぜ空は青いの?」という疑問から始まって、子どもたち自身が仮説を立て、実験を組み立てていく。そんな探究型の学習が当たり前のように行われています。プレゼンテーションの機会も多く、自分の考えを英語で発表する力が自然と育まれていきます。

現実:正直なところ、決して安くありません。

学校教育に関しては、日本に比べると格段にいいと感じています。息子はIBスクールですが、グループワークやプレゼンテーションが多いです。ただ、正直なところ、学費は決して安くありません。学校によって大きく違いがあって、年間300万円以上かかるところもあります。特に入学時は、入学金に加えて施設費や教材費なども必要になってきます。中には、毎年の再登録料が必要な学校もあるんです。アメリカ、カナダ、ヨーロッパ、シンガポールなど他国と比べるとまだ安い方ですが。

カリキュラムの違いもよく理解しておく必要があります。例えば、イギリス式の学校では、11歳でIGCSEに向けた準備が始まります。アメリカ式では、もっと柔軟なカリキュラムが組まれていることが多いですね。学校によって宿題の量も大きく異なります。毎日2時間以上の宿題が出る学校もあれば、週末だけという学校も。

それから、意外と見落としがちなのが、通学時間と送迎の問題。クアラルンプールの交通渋滞は本当に深刻で、朝の通学に1時間以上かかることも珍しくありません。スクールバスがある学校もありますが、時間が合わなかったり、料金が高かったりすることも。実際の学校生活をイメージする上で、こういった現実的な課題もしっかり考えておく必要があります。

インターナショナルスクールのカリキュラム別特徴と学校選びの秘訣は、次の記事を参考にしてみてください。

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ネイティブ環境の願望と多様な英語の現実

願望:英語漬けの環境でネイティブ並みの英語力を習得させたい!

インターナショナルスクールに通うことで、英語を日常的に使う環境が整い、自然と英語力が向上します。異文化交流の中で学ぶことで、コミュニケーション力やグローバルな視点を身につけることも期待されます。

現実:マレーシアの英語(マングリッシュ)は独特の発音

マングリッシュは独特の発音や表現があり、最初は戸惑うこともあるかもしれません。また、学校の先生が全員英語ネイティブとは限らず、国籍もさまざまです。しかし、多様な英語に触れることは、実際の国際社会での適応力を高める貴重な経験になります。家庭での英語環境を整えることで、標準的な英語力を補完することも可能です。

学校選びでよく聞くのがネイティブの先生率がどのくらいなのか。たしかにネイティブの発音で学ぶのは有効だと思いますが、マレーシアの教育環境にネイティブを求めるのはちょっと違います。多文化、多言語が織りなす魅力的な国がマレーシアなのです。ネイティブがいいのであれば他の国をおすすめします。

日本の1/3と言われる物価の現実

願望:低コストで快適な暮らしがしたい!

マレーシアは日本と比べて物価が安く、住居や食事のコストを抑えられるというイメージがあります。また、親日的な国民性や温暖な気候、豊かな自然など、魅力的な要素が多く、快適な生活を送れると期待できます。

マレーシアでの生活は、日本と比べて物価が安く、住居や食事のコストを抑えられるというイメージがあります。親日的な国民性や温暖な気候、豊かな自然など、魅力的な要素が多く、快適な生活を送れると期待できるため、教育移住先としてマレーシアを選ぶ方も多いのではないでしょうか。少しでも生活コストを抑えて、子供の教育にもっとお金をかけ、家族で旅行にも行ける。

現実:都市部では生活コストが上昇中

物価が安いといわれるマレーシアですが、都市部では家賃や食費が高騰しており、日本と大きく変わらない場合もあります。1年半住んだだけですが、移住当初より少しずつ値上がりしている感じがします。マレーシアは成長著しいのでしかたありません。

また、為替レートも影響が大きいです。移住当初はRM1=30円以下でしたが、2024年にはRM1=35円まで上昇しているので、物価高騰+リンギット高円安の影響は大きいです。

エリア選びや生活スタイルを工夫することで、コストを抑えながら快適な生活を送ることは可能です。ローカルの市場やスーパーを利用したり、コンドミニアムの施設を活用することで、充実した生活を実現できます。

マレーシアの食料品、日用品購入のガイドは、次の記事を参考にしてみてください。

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親のキャリアとライフスタイルの変化

願望:家族みんなで新しい環境に適応し、充実した生活を送りたい!

教育移住はお子さんのためだけでなく、親にとっても新たなキャリアやライフスタイルを築くチャンスになります。リモートワークを活用したり、新しい分野に挑戦したりすることで、日本にいたときには得られなかった経験ができるかもしれません。

現実:親のキャリアや生活の調整が必要

ガーディアンビザの場合はマレーシアで就労することはできません。マレーシア国内での現金や送金でなければグレーゾーンですが、バレなければ大丈夫という方はけっこう多いです。駐在員のママが密告して、強制送還になったという話は何度も耳にしました。安易な考えで子どもの未来を奪うのはどうかと思います。くれぐれもお気を付けください。

ガーディアンビザ保持者で働きたいと思う場合は、マレーシアの会社に就職しましょう。就労ビザに切り替え、キャリアを活かす道もあります。専業主婦の場合も、現地のコミュニティ活動に参加したり、趣味を広げたりすることで、充実した生活を送ることができます。、同じ境遇の日本人やローカルの友人とつながることで、新たな発見や可能性につながると思います。

Jakeのおすすめとアドバイス

マレーシア教育移住を成功させるためには、現実を理解した上で準備を進めることが大切です。以下のポイントを意識することで、スムーズな移住が可能になります。

1.英語力を伸ばすには家庭での言語環境を意識しよう

学校だけでなく、家庭でも英語を使う機会を増やすことが大切。英語の本を読む、オンライン英会話を活用する、英語での会話時間を作るなど、日常的に英語に触れる環境を整えましょう。

2.学校選びは情報収集+実際の見学が鍵

公式サイトやSNSの情報だけでなく、実際に学校を訪れて授業の様子や生徒の雰囲気を確認しましょう。保護者の口コミやエージェントの意見も参考になります。ただし、SNSはキラキラした内容も多いので注意が必要です。エージェントもビジネスなので、都合の悪い情報は言わないのでご注意を。

3.現地のネットワークを活用しよう

日本人コミュニティやローカルの保護者グループに参加すると、学校や生活に関するリアルな情報を得ることができます。SNSやイベントを活用し、積極的に情報収集を行いましょう。

4.柔軟な姿勢で楽しむことが成功のカギ

最初は戸惑うこともありますが、現地の文化を受け入れ、ポジティブな気持ちで適応することが大切です。完璧を求めず、家族で楽しみながら移住生活を築いていきましょう。

まとめ
マレーシア教育移住は、お子様の将来にとって貴重な経験となる可能性を秘めています。しかし、成功のためには願望だけでなく現実を理解し、十分な準備と柔軟な対応が必要です。

Jake

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