イギリス式インターナショナルスクール徹底解剖(前編):基礎知識と学校選び

イギリス式インターナショナルスクール徹底解剖(前編):基礎知識と学校選び

イギリス式インターナショナルスクールってどんな特徴があるの?

「マレーシアで教育移住ってどんな感じ?」と興味を持ち始めたばかりの方も、すでに情報収集を始めている方も、この記事を読めばイギリス式インターナショナルスクールの基礎知識から学校選びのポイントまで、バッチリ理解できますよ!

皆さん、こんにちは!
「Explore from Malaysia 〜学びと経験が世界を動かす〜」のJakeです。

今回は、マレーシアでの教育移住を検討されている方々に向けて、最も人気のある「イギリス式インターナショナルスクール」について徹底的に解説します。前編と後編に分けてお届けしますね!

目次

なぜマレーシアでイギリス式インター校が人気なのか?

マレーシアが教育移住先として人気を集めているのには、いくつかの理由があります。

  • 多文化共生社会
    • マレーシアは多民族国家であり、様々な文化や宗教に触れることができる国際的な環境です。お子さんがグローバルな視点を養う上で最適な場所と言えるでしょう。
  • 比較的低い生活費
    • 教育費を含め、欧米諸国に比べて生活費を抑えられるため、経済的な負担を軽減できます。
  • 英語環境
    • 日常生活で英語が広く使われているため、英語力を伸ばしやすい環境です。
  • 温暖な気候
    • 年間を通して温暖な気候なので、過ごしやすく、お子さんの体調管理もしやすいでしょう。

そんなマレーシアで、なぜイギリス式インターナショナルスクールが圧倒的に多いのでしょうか?その理由を紐解いていきましょう。

  • 歴史的背景
    • マレーシアはかつてイギリスの植民地だったため、教育制度もイギリスの影響を強く受けています。そのため、イギリス式の教育システムが深く根付いています。
  • 政府の教育政策
    • マレーシア政府は、国際競争力を高めるために英語教育を重視しており、イギリス式のインターナショナルスクールを積極的に誘致しています
  • 英語教育への注力
    • イギリス式のカリキュラムは、英語運用能力の向上に重点を置いており、英語を母国語としない学生でも、高度な英語力を習得できることで知られています。
  • 国際的な大学進学への強み
    • イギリス式の教育を受けた生徒は、海外の大学に進学する際に有利になることが多く、世界中の大学への進学を視野に入れているご家庭に人気です。

このように、様々な要因が重なり、マレーシアではイギリス式のインターナショナルスクールが非常に多く、選択肢も豊富なのです。

Jake

イギリス式の学校見学にどこも良かったよね

あいあい

きれいな校舎やアットホームな環境などいろいろ見に行ったね

イギリス式カリキュラムの基礎知識

イギリス式インターナショナルスクールを検討する上で、まず理解しておきたいのがイギリスの教育制度です。

イギリス式の教育制度

イギリスの教育制度は、大きく分けて以下の3つの段階に分かれます。

  • プライマリー教育:5歳から11歳までの小学校段階
  • セカンダリー教育:11歳から16歳までの義務教育段階
  • ポストセカンダリー教育:16歳以上の大学進学準備段階

Key Stageとは?

さらに、イギリスでは、教育段階を年齢ごとに区切った「Key Stage(キーステージ)」という制度を採用しています。

キー・ステージ年齢日本の教育段階相当
Early Years Foundation Stage (EYFS)3歳〜5歳幼稚園・保育園
Key Stage 15歳〜7歳小学校1・2年生
Key Stage 27歳〜11歳小学校3〜6年生
Key Stage 311歳〜14歳中学校1〜3年生
Key Stage 414歳〜16歳高校1・2年生

イギリス式インターナショナルスクールでは、この「Key Stage」に沿ってカリキュラムが構成されています。

そして、セカンダリー教育の修了時に、世界的に認められている資格「IGCSE」を取得し、さらに大学進学を目指す生徒は「A Level」の資格を取得します。

IGCSEとは?

IGCSE(International General Certificate of Secondary Education)は、14歳から16歳(Key Stage 4)の生徒が受ける国際的な資格試験です。世界中の多くのインターナショナルスクールで採用されており、その内容は高度で、実践的な知識やスキルを身につけることを目標としています。

  • 目的:セカンダリー教育の修了資格、大学進学準備の基礎
  • 科目: 英語、数学、理科(物理、化学、生物)、人文科学(歴史、地理)、外国語、芸術など。必修科目と選択科目がある。
  • 試験内容::筆記試験、実技試験、コースワーク(課題)など
  • 評価方法::A+〜Gまでのグレードで評価される(A+が最も高い)

IGCSEを取得することで、生徒は確かな学力を証明できるだけでなく、その後のA Levelや大学進学に向けての準備をすることができます。

A Levelとは?

A Level(Advanced Level)は、16歳以上の生徒が受ける大学進学のための準備段階の資格試験です。IGCSEよりもさらに専門性の高い内容を学び、将来進みたい大学の学部に関連する科目を選択します。

  • 目的:大学進学のための準備、専門分野の知識習得
  • 科目:生徒の将来の進路に合わせて選択。例:数学、物理、化学、生物、経済学、心理学、歴史など
  • 試験内容:筆記試験、実技試験、コースワーク(課題)など
  • 評価方法:A+〜Eまでのグレードで評価される(A+が最も高い)

A Levelの成績は、大学の合否を左右する重要な要素であり、この試験で高い成績を収めることが、世界の有名大学への入学への切符となります。

Jake

子どもの興味や学力に合わせて科目を選べるのイギリス式のいいところだね

イギリス式インターナショナルスクールの特徴

マレーシアには、数多くのイギリス式インターナショナルスクールがあります。それぞれの学校によって特徴や強みが異なりますので、学校選びは慎重に行いましょう。

  • 学校の種類
    • 完全なイギリス式カリキュラムを採用する学校もあれば、一部マレーシア独自の要素を取り入れている学校もあります。
  • 学校の規模
    • 大規模な学校から小規模な学校まで、様々な規模の学校があります。
  • 設備
    • 最新の設備を備えている学校もあれば、自然環境を生かした教育を提供している学校もあります。
  • 国際色豊かな環境
    • マレーシアのインターナショナルスクールには、様々な国籍の生徒が在籍しており、国際的な環境で学ぶことができます。
Jake

学校数が多いからカリキュラムを変えないで転校をしやすい。マレーシアでは転校にネガティブなイメージは少ないと思う。

イギリス式インター校を選ぶ上での注意点

イギリス式のインターナショナルスクールを選ぶ際には、いくつか注意すべき点があります。

  • お子さんの性格や学習スタイル
    • イギリス式の教育は、自主性や積極性が求められるため、お子さんの性格や学習スタイルに合っているか確認しましょう。
  • 学校の雰囲気や教育方針
    • 各学校によって教育方針や雰囲気が異なるため、複数の学校を見学し、お子さんに合った学校を選びましょう。
  • 学校見学や体験入学
    • 実際に学校を訪れたり、体験入学をすることで、学校の雰囲気や授業の様子を肌で感じることができます。
あいあい

日本のようにテスト重視だから、しっかりテスト勉強ができる子に向いているかも。

まとめと後編の予告
今回は、イギリス式インターナショナルスクールの基礎知識と学校選びのポイントについて解説しました。イギリス式カリキュラムの概要、IGCSE、A Levelについて理解できましたでしょうか?


後編では、さらに詳しく、イギリス式インターナショナルスクールの学費、成功事例、そして学校選びで失敗しないための注意点について解説します。

後編へつづく >

Jake

この記事に関するご質問やご意見があれば、こちらから質問してくださいね!後編もお楽しみに!

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