マレーシアの旧正月(チャイニーズニューイヤー)ってどんな感じ?
2025年は今日1月29日が旧正月です。日本ではあまり馴染みがないかもしれませんが、マレーシアの人々にとって旧正月は、伝統と現代が融合する特別な祝祭。華やかな装飾と爆竹の音が街中に響き渡り、活気に満ちた雰囲気が数日間続きます。
こんにちは、Jakeです。
Jakeは横浜に住んでいましたが、横浜中華街はあまり行ったことがありません。地元だと近すぎて行かないあるあるです。旧正月は正直興味がなかったので、中国大移動や日本に多くの中国人が旅行に来るとニュースになっているのを見るぐらい。
中華系の人が家族が集まって新年を祝い、幸運と繁栄を願う大切な行事なんだとマレーシアに来て初めて知りました。今回は、この旧正月について、文化や過ごし方、そしてマレーシアでの旧正月の様子を詳しくご紹介していきます。マレーシアの多文化を理解する上で、とても興味深いお話だと思いますので、ぜひ最後までご覧ください。
旧正月(チャイニーズニューイヤー)とは?
旧正月は、中国の伝統的な暦である旧暦に基づいて祝われる新年のお祝いです。春節とも呼ばれ、中国をはじめとする東アジアの国々で盛大に祝われます。赤い提灯が揺れる街並み、爆竹の轟く音が響き渡ります。2025年1月29日、この国の街々は伝統的な赤色に彩られ、何世代にもわたる家族が一堂に会して新年を祝います。
旧正月・春節どっち?
旧正月と春節は、しばしば同意語のように扱われていますが、実はそれぞれに異なる意味を持つ言葉なんです。まずは、それぞれの言葉の違いについて解説します。
旧正月とは
旧正月とは、日本が明治5年以前に採用していた太陰暦でいうお正月のこと。明治6年に現在日本が採用している太陽暦の一種「グレゴリオ暦」に改暦されてからは、太陰暦が示すお正月と区別するために旧暦のお正月を「旧正月」と呼んでいます。
グレゴリオ暦で言うお正月が「毎年1月1日」と決まっている一方で、旧正月は「1月中旬ごろから2月中旬ごろの間で新月になる日」が新年となるため、毎年日にちが異なります。
春節とは
春節は、中国や台湾でいうところのお正月のことです。中国では1912年に新暦を採用していますが、中国をはじめ台湾、韓国、マレーシアなどのアジア圏では現在でも新暦のお正月ではなく、旧暦のお正月である旧正月を新年として重要視し、盛大にお祝いします。
ここからは旧正月ではなく「春節」と表記するします。
マレーシアの春節
マレーシアでは、春節は2日間の公休日ですが、実際には多くの企業や学校が前後を含めて1週間程度の休暇となります。中国の出身地域によっては2週間休む人もいるとそうです。インターナショナルスクールでも、この期間は休みになり、家族で過ごす貴重な時間となります。

ぼくの学校は1月28日(火)から2月2日(日)まで休みだよ。宿題も出たよ(泣)
お年玉(アンパオ)
春節には、既婚者が未婚者や子どもにお年玉(アンパオ)を渡す習慣があります。赤い封筒に現金を入れ、幸運と繁栄を願います。
ライオンダンス
華麗な動きと豊かな表情で観客を魅了するライオンダンス(獅子舞)はいろんなところで見れます。多いのはモールです。かいかいの学校ではチャイニーズニューイヤーのイベントを行うので、ライオンダンスも見れます。うちのコンドミニアムにも毎年にやってきますよ。
みかんの習慣
みかんは インゴット(地金)を表し、「お金持ちになれますように」と祈願して渡したり、お互いに渡し 合うことで、幸運を交換するという意味合いがあるそうです。春節前のスーパーはみかんを箱で売っています。
お正月料理「撈起(ローヘイ)」
東南アジアの中華圏では、お正月に必ず味わう料理として「撈起(ローヘイ)」が欠かせません。ローヘイとは広東語で「撈起」と書き、漁師が魚を引き上げる動作を表します。料理の中身は、刺身入りの中華サラダ。これを一斉に箸で高く持ち上げ、皆で釣り糸をひきあげるような仕草をしつつ、「ローヘイローヘイ」と唱えてから食べるのです。この動作は「大漁→お金に恵まれますように」と祈る意味に転じるんです。春節の中華レストランでは、あちこちのテーブルで、このローヘイをやっているグループが見られます。縁起物なので、遭遇したらぜひじっくり見てみてください。



オーナーさんが毎年かいかいにアンパオをくれるよね!



春節のお菓子やみかんもいただくよね。
マレーシアの春節ってどんな感じ?
クリスマスが終わると一斉に街は春節モードになります。モールは赤い洋服がたくさん並び、マレーシアの街は赤色に染まり、活気に満ち溢れます。
花火と爆竹
マレーシアの春節は、日付が変わると同時に街中で花火と爆竹が一斉に鳴り始めます。マレーシアでは年に4回も新年を祝いますが、その度に花火が打ち上げられます。特に春節の爆竹もあちこちで鳴り響きます。Jakeの部屋からはクアラルンプールの街が一望でき、あちこちで打ち上げられる花火と爆竹のショーを存分に楽しむことができます。ただ、困るのは数日間にわたって日中も至る所で爆竹が鳴り続けることです。これがとにかくうるさいんです。
お店が休業
春節の数日前にTTDIのウェットマーケットに行きましたが、お肉、魚はほとんどお店が閉まってました。
春節期間中は、多くのお店が休業したり、営業時間が短縮されたりします。モールやスーパーは空いてますが、中華系のお店は閉まります。春節中にモールにいくと中華系がほとんどいなくて閑散としています。ゆっくりできるからそれはそれでいいかも。
交通機関
春節前後は、帰省ラッシュや観光客の増加により、交通機関が混雑し、ホテルや航空券の予約が取りづらくなる場合があります。春節3日目からクアラルンプール方面の高速道路が大渋滞するとオーナーさんが教えてくれました。
まとめ:春節の長期休暇は、家族で過ごす大切な時間!
マレーシアの春節は、子どもたちにとって特別な体験となります。学校では各民族の文化を尊重する行事が行われ、多文化共生を自然に学べる機会にもなっています。休業しているお店があるので、家族でゆっくりと過ごすのもいいですね。日本では経験できない春節がマレーシアでは楽しめます。



春節や他の祝日についてなどさらに詳しく知りたい方は、こちらから質問してくださいね!