壮麗な建築で圧倒的な存在感のブルーモスク
マレーシア最大級のイスラム建築「ブルーモスク」は、圧倒的なスケールと美しさで訪れる人を魅了します。無料のガイドツアーを利用すれば、モスクの内部を詳しく知ることができるだけでなく、イスラム文化に触れる貴重な機会となりますよ。
こんにちは、Jakeです!
Jakeはブルーモスクに2回訪れています。1回目は妻と息子と。2回目は母、姉、甥、姪が日本から遊びに来たとき。その壮麗な建築と静寂な雰囲気に毎回圧倒されます。今回は実際のガイドツアー体験をもとに、ブルーモスクの魅力を余すことなくお伝えします。

ブルーモスクとは?
正式名称を「スルタン・サラフディン・アブドゥル・アジズ・モスク」というブルーモスクは、マレーシアのセランゴール州シャーアラムの中心に位置しています。1988年の完成以来、東南アジア最大級のモスクとして、多くの人々を魅了してきました。
このモスクには、興味深い建設の経緯があります。セランゴール州の新しい行政都市として開発されたシャーアラムの中心的存在として計画され、当時の第8代スルタン、サラフディン・アブドゥル・アジズ・シャーの強い想いのもと建設されました。スルタンの名を冠したこのモスクは、現代マレーシアにおけるイスラム建築の傑作として、今も多くの人々を魅了し続けています。
青と白を基調とした優美な外観は、見る者の心を癒します。特に印象的なのは、直径51.2m、高さ107mにも及ぶ巨大なブルードーム。この青色には深い意味が込められており、イスラム教における天国と平安を象徴しています。4本のミナレット(尖塔)がそびえ立つ姿は、伝統的なイスラム建築の美学を現代的に解釈した見事な例といえるでしょう。
内部に一歩足を踏み入れると、そこには別世界が広がっています。天井からは柔らかな光が差し込み、精緻なアラビア書道やイスラム特有の幾何学模様が織りなす装飾の数々が、訪れる人々の目を楽しませてくれます。これらの模様一つ一つが意味を持ち、イスラムの教えや世界観を表現しているのです。
知識豊富なガイドと巡る神秘の空間
ブルーモスクだけではないのですが、神聖な場所では服装のルールがあります。基本的には「肌の露出は避ける」こと。ガイドツアーの入口で、女性は水色のヒジャブ(頭を覆う布)と足首まである青いガウンを貸してくれます。男性も半ズボン・半そでの人は青いガウンを羽織りましょう。大理石の床は清掃されていますが、多くの観光客が歩くので、足の裏は汚れます。、ウェットティッシュや靴下を持参することをお勧めします。
無料ガイドツアーは、モスクを訪れる上で最大の魅力といっても過言ではありません。私が参加した際のガイドさんの説明は、イスラム教の深い知識に裏打ちされながらも、とても分かりやすいものでした。日本語が話せるガイドさんがいるとネットで見ましたが、2回とも英語のガイドさんでした。英語ができるとさらにより深く理解できると思います。
ツアーはまずブルードームの建築技術や4本のミナレットの意味について、説明を受けます。その後、広大な礼拝堂では、ミフラーブ(礼拝の方向を示す壁龕)やミンバル(説教壇)の役割について学びます。最後に、イスラム教の五行や日常生活における教えについてのレクチャーがあり、質問タイムも設けられています。

写真に収めたい美しい瞬間
青いタイルと美しいカリグラフィーが施されたデザインの館内は、どこも神秘的で写真映えします。撮影する際は、礼拝中の場所や女性専用エリアを避け、他の訪問者の邪魔にならないよう配慮が必要です。特に礼拝堂内では、装飾と光の調和を静かに楽しみながら、慎重に撮影しましょう。撮影場所はガイドさんが教えてくれます。写真映えスポットを探して違う場所に行くのはNGです。

ブルーモスクの見学時間とアクセス
見学時間
入場料は無料です。
見学時間は下記となります。
月~木曜日・土日 9:00~12:30/14:00~16:00/16:45~18:30
金曜日 9:00~11:00
金曜日は礼拝のため時間制限があります。見学可能な日にち及び時間帯を事前に確認しておいてください。
また予約はできません。当日受付になります。
アクセス
ブルーモスクを訪れるなら、2時間程度の余裕を持って計画を立てましょう。KLセントラルからは、KTMコミューターでシャーアラム駅まで約40分、そこからタクシーで15分ほどです。Grabを利用して直接向かうこともできます。
訪問を計画する際のアドバイス
平日の午前中は比較的空いており、ゆっくりと見学できます。12月から3月は雨季のため、少し雨が降ることがありますが、乾季よりも涼しいので過ごしやすいです。モスク内は冷房が効いてないので、熱中症に注意して水分補給もお忘れなく。
ブルーモスク周辺の観光
ブルーモスクの見学後は、周辺の観光スポットも訪れてみましょう。徒歩15分ほどのところにあるシャーアラム・レイク・ガーデンは、美しい湖畔で休憩するのに最適です。車で10分ほどのセントラル・マーケットでは、地元の食事や買い物を楽しむことができます。さらに、15分ほど離れたイー・フー・テンプルでは、マレーシアの多文化共生を実感することができます。
まとめ:建築美を楽しむだけでなく、イスラム文化を知る貴重な機会!
ブルーモスクは、その壮大な建築美と文化的な価値から、マレーシア訪問時の必見スポットです。特に無料ガイドツアーを利用することで、建築の魅力だけでなく、イスラム文化への理解も深めることができます。静寂に包まれた荘厳な空間で、心温まる異文化体験を楽しんでみてはいかがでしょうか。

次はプトラジャヤにあるピンクモスクにも行ってみようと思ってます。ピンクのヒジャブとガウンを着るみたいです。
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