デジタルノマドビザを申請したら何日で取れる?
マレーシアでデジタルノマドビザ(DE Rantau Nomad Pass)を申請するとすぐにビザが発給されるわけではありません。追加書類を求めらたり、以外に大変でした。今回は、Jakeも取得したデジタルノマドビザの申請後についてお届けします。
こんにちは!Jakeです。
デジタルノマドビザは何日で取得できるのか、移住を計画している人にとって重要ですよね。デジタルノマドビザを管轄しているMDECの公式サイトには4〜6週間と書いてありますが、実際は倍以上かかります。今回は、申請からの承認されたまでをJakeの実体験を交えてお届けします。
前回のデジタルノマドビザ 必要書類編をまだ見てない方はこちらから。

申請手続きの流れ
デジタルノマドビザの申請は、すべてオンラインで行います。MDECの公式サイトにアクセスして、手順に従って進めていきます。
ざっくりとした流れはこうなります。
- 公式サイトにアクセスし、アカウントを作成
- 申請フォームに必要事項を入力
- 必要書類をアップロード
- 申請料を支払う
- 申請中のやりとり
- 承認
- 承認後の必要書類をアップロード
- シングルエントリービザでマレーシアに入国
- MDECを訪問し、パスステッカー(ビザ)をパスポートに貼ってもらう
申請から取得までの実体験
準備から申請まで
2023年5月
エージェントと契約をし、必要書類を準備し始めました。8月に家族でマレーシアに教育移住を開始したので、書類は時間のある時に少しづつ準備しました。この時はまだマレーシアで起業するかもしれない、MM2Hが再開されるかもしれないなど、他のビザも検討していました。
2023年12月
停止していたMM2Hが再開される発表がありました。しかし、条件が厳しくなるというものでした。マレーシアは発表があっても変わることがあるので、正式発表を待って、それからデジタルノマドビザを検討することにしました。
2024年5月3日
MM2Hの正式発表がなかなか出ないので、デジタルノマドビザを申請することを決めました。1年前に準備した書類は使えないものがあり、再度準備することにしました。例えば、無犯罪証明書、給与明細、銀行取引明細書などです。ここで苦労したのは職務経歴書と雇用契約書です。デジタルノマドビザは審査が厳しくて、申請者の約半数しか承認されないと聞いてました。デジタル分野の職歴と実績をしっかり書かないと落とされる可能性がありました。なので、職務経歴書は何度も修正して仕上げました。でもほぼ必ず修正がMDECからあるのも知っていたので、追加情報を入れて修正できるようにもしてました。雇用契約書は前回の記事にも書きましたが、会社代表なので雇用契約は結べません。業務委託書というのにしましたが、それが通る事例を見つけられなかったので、それで落とされる可能性もありました。
2024年5月20日
エージェントにはITBMで翻訳が必要ない書類を先に送っていたので確認してもらい、いくつか修正を加えながら書類を準備しました。職務経歴書や委任契約書は細かい指摘をエージェントにしてもらえました。こういう点でも個人で申請するより、エージェントに依頼するのがいいと思います。
この日、すべての書類が揃ったので、MDECへの申請をエージェントからしてもらいました。申請費はエージェントから支払っていただき、あとからエージェントにお支払いしました。
申請後から承認まで
2024年7月4日
申請から6週間後、MDECからメールが来ました。ここですでに公式サイトの6週間が経過してます。
1- Please fill up all information needed below. You may upload in PDF or write up on your current employment remarks section.
– Job Description; describes the general tasks, or functions/roles, and responsibilities of a position:
– To list down your daily task/responsibilities in IT/digital capacity:
– Company nature of business:
– Duration of contract:
– Current work location:
– Current whereabout:
– To confirm your visa collection centre in system:
2 – As digital marketing please upload below document:
a) Please upload your portfolios / examples of work with client. At least 2 examples should be provided.
b) Please upload Analytical Report on the social media (Engagement Rate, Impression Rate, etc)
簡単に内容を訳すと
1-現在の仕事の内容等について、もう少し詳しく説明する
2-今までの実績を出す(ポートフォリをやアナリティカルレポート)
職務経歴書はしっかり書いたつもりだしたが、再度もっと詳しく加筆することを求められました。ポートフォリオも複数用意しました。アナリティカルレポートは例えばGoogle広告のアナリティカルレポートです。実績としてはありましたが、クライアントからの依頼なので、黒塗りなどをして出しました。エージェントに作成をサポートしていただいたので、本当に助かりました。
1-の最後の「To confirm your visa collection centre in system」というのは、ノマドビザ承認後にどこから入国するのかです。シングルエントリービザの申請をどの国でするのかを問われています。
2024年7月14日
修正書類が準備できたので、エージェントとから再提出をしてもらいました。
2024年8月5日
会社宛てにJakeが所属しているのか確認のメールが来ました。申請時に会社担当者の連絡先を聞かれていたので、いつか確認メールが来ることは分かっていましたが、迷惑メールフォルダに入っていたのであやうく見逃すところでした。所属している旨を返信しました。
2024年8月20日
修正書類提出から会社宛てのメール以外なにも連絡が来ないので、エージェントがMDECに進行状況の確認メールを送ってくれました。すでに3か月以上経っています。
ちなみに、MDECに問い合わせする際は下記の情報が求められます。問い合わせをしても下記情報を送るように数日経ってから返信が来るので、時間ロスを防ぐためにこの情報を送りましょう。
- Name
- Passport number
- Types of application (Nomad Pass/MTEP/EP/DP/SVP)
- Application number
- Contact number
- Company Name
- Any other additional details for our perusal
2024年8月22日
メールの返信がありました。
Please note that your application is currently in que for Panel Meeting. Once the final result is obtained, we will let you know.
パネルミーティングの順番待ちとなりました。最終決定が出たら連絡します。
パネルミーティングとは、デジタルノマドビザの担当者達が書類を審査し、承認するかを決める会議のことです。ということは書類審査を通過したということです。ちなみに、パネルミーティングは月に2回あるようです。
Jakeは1回しか書類の修正をしませんでしたが、何回も修正をさせられることもあるようです。職務経歴書はしっかりかくことはもちろんですが、他の書類でも不備があると時間がかかるのでしっかり準備しましょう。審査に通らない人は、それまでの段階で落とされる人が多いです。
2024年9月6日
メールが来ました。
Your application has been presented at the panel meeting and forwarded to Immigration for final processing.You will be notified shortly regarding the approval or rejection letter.
あなたの申請書はパネル会議で提出され、最終処理のために入国管理局に転送されました。
承認または却下の通知については、まもなく通知されます。
パネルミーティングで承認され、入国管理局の手続きに入ったらデジタルノマドビザが取れると思って大丈夫です。ここまで来るのに4か月かかりました。
2024年9月19日
前回のメール以降、連絡がないのでエージェントが電話でMDECに確認してくれました。
入国管理局に送られた後のプロセスは通常14日間ですが、21日要しているとのことでした。入国管理局ではデジタルノマドビザ以外にも様々なビザを取り扱っているので、時間がかかっているようです。8月・9月にインターの新学期が始まり、学生ビザの申請が多い時期です。
承認を待っている間に下記の準備をしておいた方がいいとエージェントから案内がありました。
- パーソナルボンドの支払い準備(RM1,000)
- マレーシアの医療保険加入(12ヶ月以上を推奨)
- マレーシアの納税番号登録証
2024年9月29日
ついに承認されたメールが来ました!
Congratulations!
Your application on DE Rantau Nomad Pass has been approved for 12 months.
You may now proceed with the issuance of pass sticker.
デジタルノマドビザ(DE Rantau Nomad Pass)の申請が、12か月間承認されました。
パスステッカーの発行手続きに進むことができます。
承認後からビザ受け取り
承認されると次は、パスステッカー(ビザ)を取る手続きをします。
まずは下記手続きを済ませ、レシートや書類をアップロードします。その後、シングルエントリービザを取得し、マレーシアに入国してMDEC事務所へ行くという流れです。
承認後の必要書類
- パーソナルボンド
- 医療保険加入証明書
- マレーシアの納税番号登録証
2024年9月30日
MyTaxというサイトから申請し、TINnumberを申請
2024年10月1日
指定されたURLから、パーソナルボンド(RM1,000)を支払い、レシートをエージェントに送ります
2024年10月2日
TOKIO MARENEの本社に行き、医療保険の申し込み
2024年10月4日
TINnumberの書類がPDFで来たので、エージェントに送りました
2024年10月7日
医療保険の書類がPDFで来たので、エージェントに送りました
すべての書類が揃い、エージェントからアップロードしてもらいました
Jakeはマレーシアに観光ビザで滞在していたので、一度日本に帰国する必要がありました。マレーシア国外ならどこでもいいのですが、次は翌年7月に帰国することになるので、諸々手続きなどがあったので日本に帰国しました。
マレーシア入国日は日程調整が必要でした。なぜなら、リモートワーカーの場合、60日以上マレーシアに滞在すると所得税をマレーシアで納税する必要があるからです。
2024年10月22日
日本帰国後、eVisaポータルでシングルエントリービザの申請をしました。シングルエントリービザの取得には下記の書類をアップロードする必要があります。
- パスポートサイズ(4.5×3.5cm)証明写真
- パスポート写真ページ
- 航空券予約確認書
- ビザ承認レター
取得まで1週間ほどと言われましたが、当日に取得できました。シングルエントリービザはエージェントに送ました。承認レターはダウンロードし、印刷して空港に持っていく必要があります。日本の空港カウンターでシングルエントリービザも見せました。(マレーシア滞在後の予定を聞かれ、シングルエントリービザで入国の旨を伝えたからです)
2024年10月30日
いよいよマレーシアに入国です。入国する時は、通常の入国審査カウンターではなく、就労や学生ビザ用のカウンターに並ぶ必要があります。そこでパスポート、シングルエントリービザ、MDEC承認レターを出します。必要そうな書類はすべて印刷して持っていくことをおすすめします。
2024年11月11日
パスポート、承認レター、承認後の書類一式を持ってサイバージャヤにあるMDECの事務所へ行きました。事務所に入ると左側に受付の機械があります。書類に不備がないと、手続き費用RM360をクレジットカードで支払いました。書類提出後、5営業日でメールが送るのでパスポートを受け取りに来るようにと案内がありました。パスポートは預けることになるので、コピーを持っていたほうがいいです。

MDEC Expats Service Centre
2nd Floor, Prima 8, Block 3508,
Jalan Teknokrat 6, Cyber 5,
63000 Cyberjaya, Selangor, Malaysia
営業時間
月〜木:8.00am〜12.30pm, 2.00pm〜4.00pm
金:8.00am〜12.00pm, 2.45pm〜4.00pm
2024年11月12日
朝8時にMDECにパスステッカーの準備ができたので受け取りに来て下さいと連絡ありました。これまでのMDECの手続きの遅さから、1週間以上かかるかなと思ってましたが、まさかの翌日。ちょうど空いていたので受け取りに行きました。ようやくすべての手続きが終わり、無事にデジタルノマドビザを取得しました。申請を出してから5か月半、最初のエージェント契約からは1年5か月もかかってました。
まとめ:デジタルノマドビザは取得まで時間がかかる!
マレーシアはビザ取得まで時間がかかると思ってください。マレーシアのお役所仕事は本当に遅いです。あまりにも遅いから、書類見てくれてるのかな?不備があったのかな?など不安な気持ちになります。速く承認されるには、職務経歴書を作り込むことが一番だと思います。追加情報の指示が明確でないことが多いので、求めているものより多くの情報を出すのもポイントです。

次回はデジタルノマドビザ取得後の手続きやトラブルについてお話します。デジタルノマドビザについてさらに詳しく知りたい方は、こちらから質問してくださいね!