マレーシアの車事情を徹底解説
マレーシアでの生活を考えたときに、「車は必要？」と思う方も多いでしょう。実際、マレーシアでは車が生活必需品とも言えるほど重要です。交通インフラの発展が進んでいるとはいえ、日本と比べると電車やバスの本数が少なく、目的地によっては不便なことも。特に子どもがいる家庭や長距離移動が多い人にとって、車があると生活がぐっと快適になります。
こんにちは、Jakeです。
自己紹介でお話しましたが、マレーシアに移住する際に、スクールバスの範囲外のため、急遽中古車を購入しました。Grabでもいいのですが、毎日送り迎えするならいずれ買うので購入しました。今はもう1台、新車を購入しました。この記事では、マレーシアの車事情についてお届けします。
東南アジア独特の運転文化
マレーシア国際空港から都心部に向かう車内から見た景色は今でも鮮明に覚えてます。パームヤシと大きな看板。東南アジアに来たなって感じでした。日本の感覚とは違うので、運転できるかな？と不安を覚えました。
交通ルール
幸いなことに、マレーシアは日本と同じ左側通行・右ハンドルを採用しています。これは日本人ドライバーにとって大きなアドバンテージです。道路標識も国際基準に則っており、比較的理解しやすいものとなっています。標識はマレー語で書かれていますが、数個覚えてしまえば大丈夫です。
あいあい急に割り込んで来るから慎重に運転してます。ペーパードライバーだった私でも運転できるから大丈夫です。
マレーシアでの運転免許
マレーシアで運転するには、日本で国際運転免許証を取得しましょう。国際運転免許証は、お住まいの地域の運転免許センターや警察署で取得できます。手続きは比較的簡単で、以下のものを用意すれば即日発行可能です。警察署の場合は約2週間後の交付となります。（神奈川県の場合）
- 運転免許証
- 国外運転免許証交付申請書（申請用紙は運転免許センター及び警察署にあります）
- 申請用写真
- 手数料 2,350円
国際運転免許証の有効期間は発行日から1年間です。マレーシア国内では更新ができないので、日本に帰国してて更新する必要があります。
Jakeマレーシアの運転免許への切り替えも可能ですが、ガーディアンビザ・デジタルノマドビザは対象外です。
運転マナー
特に運転マナーは日本とは大きく異なります。ウインカーなしでの車線変更は日常的で、急な割り込みも頻繁に見られます。それとバイクが車の間をすり抜けていくので、よく事故にならないなと思いました。当初は戸惑いましたが、「相手の動きを予測する」「余裕を持った車間距離を保つ」といったコツを掴むことで、徐々に現地の運転スタイルに順応できました。
Jake東南アジアの各国に駐在してる人は、マレーシアはまだマナーがいい方だと言ってました。確かにベトナムやインドネシアより全然マシです。
交通渋滞
朝7時前に息子を学校に送って行きますが、帰りはクアラルンプール方面に向かい方向なので必ず渋滞します。行きは15分ですが、帰りはその倍です。朝夕のラッシュアワーでは、1kmを進むのに20分以上かかることも珍しくありません。学校と住む場所は渋滞情報も確認して選ぶようにしましょう。
道路の穴
マレーシアの道路で特徴的なのが、「ポットホール」と呼ばれる穴ぼこの多さです。これは単なる道路の劣化ではなく、マレーシアの気候が大きく影響しています。スコールのような激しい雨と強い日差しによる高温が、アスファルトを傷めやすいのです。穴でパンクする車もよく見かけるので、注意してください。穴の補修も施工がうまくないのでガタガタしていることがあります。
バンプ
アメリカに住んでいた時は凹んだバンプでスピードを落とす工夫がされていました。マレーシアにもバンプが住宅地や商業地域には必ずと言っていいほどが設置されています。凹んでなく凸んでいます。速度抑制のための段差ですが、場所によってはかなり高さがあり、不用意に通過すると車の底をこすってしまうことも。特に夜間の運転では要注意です。人が歩く場所に設置して、スピードを落とすのが目的だと思いますが、これでもかってくらいあります。そもそもマレーシアでは人があまり歩いてないので、車を傷めるただただ邪魔な存在です。
マレーシアの車の種類
マレーシア国産車
マレーシアの道路を走っていると、PERODUAとPROTONという2つの国産車メーカーの車をよく見かけます。これらは1980年代にマハティール政権下で、自動車産業の育成を目的に設立されました。
PROTONは1983年に設立された、マレーシア初の国産車メーカーです。当初は三菱自動車の技術協力を受けていましたが、現在は中国の吉利（Geely）の傘下で、独自のモデルを開発・生産しています。手頃な価格と信頼性の高さから、多くのマレーシア人に選ばれています。
一方、PERODUAは1993年に設立され、ダイハツとの技術提携により小型車を得意としています。特にMyvi（コンパクトカー）はマレーシアのベストセラーカーとして知られ、「マレーシアの国民車」とも呼ばれています。また、ダイハツのロッキーをベースにしたAtivaや、Ativaをベースにしたダイハツ・トヨタ共同開発の7人乗りAlzaも人気です。
これらの国産車の大きな特徴は、価格の手頃さです。輸入車に課される高額な税金が免除されるため、同クラスの日本車や欧州車と比べてかなり安価です。また、部品の調達やメンテナンスが容易なことも、多くのマレーシア人が国産車を選ぶ理由の一つです。
マレーシアの国産車は、手頃な価格帯でありながら、十分な性能と信頼性を備えており、マレーシアで車を買う選択肢の一つと言えるでしょう。
マレーシア国産車も電気自動車を発表したので、今後は電気自動車が増えてくると思います。
Jake昨年PERODUAのAlzaを買いました。
日本車人気の理由
マレーシアの道路を走っていると、日本車も多く走っています。特にトヨタが市場の大きなシェアを占めています。外次にマツダ、ホンダ、日産、三菱の順です。スズキを数回見たこともあります。日本車の人気の理由は安全性と信頼性だと思います。マレーシアでも人気があります。
欧州車も人気
マレーシアの平均所得は日本より低いにもかかわらず、メルセデス・ベンツやBMWといった欧州の高級車をよく見かけます。これには、マレーシアならではの社会的・経済的背景があります。
まず、マレーシアには「見栄を張る文化」が根強く存在します。車は単なる移動手段ではなく、社会的ステータスを示す重要なアイテムとして認識されています。
また、車のローンシステムが発達しており、頭金を抑えて月々の支払いを長期間に分散できるため、高級車でも手が届きやすい環境があります。
さらに、欧州車は中古市場での価値が比較的安定しているため、「投資」という観点からも選ばれています。
まとめ：運転はすぐに慣れる！
マレーシアでの生活には車があると便利です。左側通行・右ハンドルで運転しやすいですが、渋滞や急な割り込みには注意が必要。道路には穴ぼこやバンプが多く、慎重な運転が求められます。でも、すぐに慣れます。国産車は手頃な価格で、日本車や欧州車も人気。家族の送り迎えや移動の自由を考えると、車は大きなメリットになります。次回はJakeが車購入の実体験についてお届けします。
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